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墨染寺blog~ぴぐ坊のつれづれ日記~

ぴぐ坊こと当山副住職が仏教のことを中心に、日々のよしなし事を綴ります♪

大国祷会!

3月に入りました!
一時春のような温かさとなりましたが、まだまだ3月、寒が戻ってまいりました。
なかなか身体に堪える寒さとなっております。
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、もうしばらく、寒い日が続きます。
引き続き、インフルエンザなどの流行病にお気を付け頂き、体調を整えて頂きたいと思います。

さて、先日3月2日、京都一部修法師会主催「大国祷会」が本山立本寺さまを会場に厳修されました。
国家安全・世界平和をお祈りし、1年の無病息災を祈願する国祷会。この日は日曜日ということもあり、例年以上に多くの参拝を頂き、賑々しく厳修することができました。

まず本年、大荒行堂をご成満された3名の行僧上人による水行で幕を開けました。

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そして、法要直前には、寺庭婦人会と檀信徒有志による和讃奉納が行われました。
この和讃奉納には、当山の婦人会の有志5名の方々が参加されました!
行僧上人のご帰山をお祝いする内容の和讃が奉詠されました。

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そして、京都管内の修法師出仕の元、大国祷会の法要が営まれました。

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法要の後には、1年間お祀りしたお札などをお焚き上げする、お火焚祭が行われ、本年の大国祷会を無事に終えることができました。

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最近思う事がありまして、パワースポットブームに関して、このような場所に行かれる方は、そのパワーを「もらう」ことにばかりに目が行って、ともすれば、感謝の気持ちがおざなりになっているようにも見受けられます。
そして、もし願いが叶わなかったら、「あのパワースポットはたいしたことない、もう行くのやめた」というようなケースも少なくないのではないでしょうか?
「諸天善神の守護」も「使い捨て」されているような気がして、非常に残念に思うことが多々あります。
日々ご守護頂いているにも関わらず、そのことに気付かずついつい不平不満を口にしてしまう私たち・・・
このようなことがないように、諸天善神にご守護頂いていることへの報恩感謝の気持ちを忘れず、日々過ごしていきたいものですね!
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  1. 2014/03/06(木) 17:26:52|
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近畿教区檀信徒研修道場

10月も半ばになろうとしておりますが、まだまだ暑いですね(汗)
連日の30度を超える真夏日で、体力を消耗されている方も多いのではないかと思います。
一度涼しくなったので、余計に堪える感じが致します。
ご体調には、呉々も気を付けて頂きたいと思います。

さて、少し前の話になりますが、先日10月6日~7日の日程で行われた
近畿教区檀信徒研修道場
に、常任講師として参加させて頂きました。

この檀信徒研修道場(略して檀研道)は、近畿にある日蓮宗の各寺院の檀信徒さまの中から志された方々が参加される道場で、今年で30回を迎えます。
私ぴぐ坊も、数年前から常任講師として関わらせて頂いてまして、篤信な檀信徒の皆様と一緒に修行させて頂いております。

この檀研道、2日間に講義が6つ、仏前作法、お経練習、唱題行・・・となかなか充実した内容で、道場生の方々もお疲れにならないか心配しておりましたが、皆様、熱心に講義を聴聞されていて、頭が下がる思いを致しました。
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※お経練習の風景

特に、今年はサブテーマを「人はお題目で救われるのか?」と掲げて開催させて頂きました。
私たちが信仰し、日々お唱えしている「お題目」について、今一度考えてみよう、ということで、5名の常任講師の講義&法話、また特別講師、副主任先生、主任先生の講義もこのサブテーマに則って行いました。
内容的に難しいのでは、と心配する向きもありましたが、道場生の皆様も満足して頂いたようで、さらに自分自身の勉強にもなり、充実の2日間となりました。

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※主任先生のご講義

個人的に非常に有意義な時間となったのが、1日目の夜に行われた「法座の時間」!
講師陣と道場生が車座になって、それぞれのお題目観について語り合う時間となりました。
参加者の皆様それぞれの秘めた想いをお話し下さり、非常に勉強になりました。

写真
※法座の風景

また来年もこの檀研道、開催されますので、当山の檀信徒の皆様も、ご縁があれば、是非ご参加下さい!
  1. 2013/10/11(金) 13:40:49|
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修法師会主催 国祷会 ~祈り~

本日9月30日、本山本満寺さまにて、修法師会主催国祷会が行われました!
「修法師」とは、100日間の荒行を成満した僧侶のことを言います。

47 御宝前法楽 48 切り火を切る様子
今回は「国土安穏」を祈念する「国祷会」ということで、約1時間の読経・唱題、並びに御宝前にての修法を行いました。

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日蓮聖人は『祈祷抄』という御遺文の中で、
「法華経の行者の祈りの叶わぬことはあるべからず」
と述べられています。
このお言葉、「法華経の行者ならば、どんな祈りでも叶わないものはない」と直訳できますが、私は「法華経の行者」というところがポイントだと思っています。
「法華経の行者」が祈るべき祈りとは?
それは個人的な欲望達成の為の祈りであったり、願いであってはならないと思います。
日蓮聖人は『立正安国論』の中で、
「国を失い家を滅せば、何れの所にか世を遁れん。汝すべからく一身の安謂を思わば、先ず四表の静謐を祈るべきものか」
と述べられています。
現代社会も、いかに科学や技術が進歩しても、突然襲う自然災害からは逃れられるものではありません。
そんな世の中にあって、先ず法華経でもって国を安んずることを祈る、これこそが「法華経の行者」の祈りであり、「立正安国」の教えであろうかと思います。
これからも、この国祷会にはできるだけ参加させて頂ければと思います。
  1. 2013/09/30(月) 19:39:37|
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朝のお説法

現在、京都山科にある大本山本圀寺さまにおいて「布教院」という修行が開催されています。
何の修行をするところかといいますと、読んで字の如く「布教」について研鑽するところ、つまり、お説法の修行をする場所でございます。
9月1日から14日までの15日間、院生の皆様が、布教やお説法について、昼夜常精進で研鑽に励まれています。

その布教院では、毎朝「晨朝説教」というものが行われていて、一般の参拝の方々も院生の方々のお説法を拝聴することができます!
私も、昨日からこの晨朝説教を拝聴しに、本圀寺さままで出向いております。

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院生の方々の素晴らしいお説法に、いつも刺激を受け、私も頑張ろう!と思わせて頂いております。

日蓮宗には「高座説教」と呼ばれる伝統的な法話のスタイルがあります。
この「高座説教」は、落語の元になったとも言われているものです。
この高座説教の中では「繰り弁」と呼ばれる独特のお話しが出て来ます。
これは、日蓮大聖人のご生涯の一場面を、臨場感たっぷりに文語調でお話しされるものです。
人物を演じ分けるところがあったりと、落語的な要素もあり、非常に面白いと思いますので、一度是非ご拝聴下さい☆

55 高座説教


この晨朝説教は、9月14日まで毎朝行われております。
毎朝7時30分より、本圀寺さまの本堂にて行われます。
興味のある方は、是非早起きをして頂いて、ご参拝下さいませ☆

  1. 2013/09/07(土) 15:02:58|
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大本山本圀寺 晋山式

先日5月12日(日)大本山本圀寺にて、晋山式が執り行われました。
前貫首猊下の百二世・吉田日厚猊下のご退山に伴い、伊藤瑞叡日慈猊下が御晋山されました。
その晋山式に、式衆として出仕させて頂きました。

大本山本圀寺は、もともとは鎌倉にあり、日蓮聖人が布教の拠点とされたご草庵に由来します。
六老僧のお一人である大国阿闍梨日朗上人が、打ち壊された松葉ヶ谷(まつばがやつ)のご草庵を再興され、法華堂を建立されます。そして、第四世の日静上人が、足利尊氏との縁により、その法華堂を鎌倉から京都・六条の地に移されたのが本圀寺の始まりです。
以来、妙顕寺の「四条門流」と並び「六条門流」として宗門の教線拡張の原動力となりました。

この本圀寺には「三箇の霊宝」と言われる、日蓮聖人直伝のご宝物があります。
まずは、日蓮聖人・伊豆ご法難の際に感得された、海中出現の「立像釈迦牟尼仏」
二つ目が日蓮大聖人直筆の『立正安国論』一巻。
そして三つ目が、日蓮聖人・伊豆流罪、佐渡流罪の二つの流罪を赦された時の「御赦免状二通」。以上の三つを代々の貫首さまが格護され、連綿と受け継がれています。
今回、5月12日という日蓮聖人・伊豆法難のご聖日に晋山式が営まれ、またこの「三箇の霊宝」が新貫首さまに継承されました。
その場に式衆として居合わせたことに、ご縁と法悦を感じさせて頂きました。

伊藤新貫首は、現在本圀寺さまで行われている「求法講院」という勉強会の院長を務めておられ、自ら教鞭をふるっていらっしゃいます。そんな教学研究の第一人者でいらっしゃる伊藤猊下が御晋山なされ、この求法講院も、益々発展していくことでしょう!
私も、昔は足繁く通っていたのですが、最近はとんとご無沙汰になっておりまして。。。
これを機に、また通おうと思います(^^;)

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  1. 2013/05/16(木) 14:13:20|
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