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墨染寺blog~ぴぐ坊のつれづれ日記~

ぴぐ坊こと当山副住職が仏教のことを中心に、日々のよしなし事を綴ります♪

伊豆法難のご聖日

本日5月12日は、日蓮聖人伊豆法難のご聖日でした!

日蓮聖人は、38歳の時『立正安国論』という書物を書き著されます。
この『立正安国論』という書物をお書きになられるきっかけとなったのが、当時の政治・文化の中心地であり、日蓮聖人がその布教の拠点とされた鎌倉を襲った大地震でした。
以来、飢饉・疫病・洪水などの自然災害が頻発し、大勢の人々が苦難を余儀なくされました。
この光景を目にされた日蓮聖人は、一切経(全ての仏教経典)を紐解かれ、その災害の原因を探られたのでした。
その結果、人々が『法華経』という正しい教えを信仰せずに、誤った教え(念仏)を信仰していることに原因があると結論付けられました。
このことを『立正安国論』にまとめられ、時の最高権力者である執権・北條時頼に上呈されました。
この『立正安国論』の上呈は、幕府や念仏信者などに大きな波紋を与えました。
自身の信仰を否定されたことに激怒した者たちによる、日蓮聖人への迫害が始まりました。
その年の夏には、鎌倉松葉ヶ谷に構えていた草庵を焼かれるなど、命に及ぶ法難に遭われたのでした。
何とか難を逃れた日蓮聖人でしたが、翌年5月12日、『立正安国論』が幕府批判にあたるとして、突如逮捕されてしまいます。
そして、日蓮聖人は伊豆流罪の刑に処せられたのでした。

007 日蓮聖人 伊豆法難

伊豆での流罪の生活は、1年9ヶ月にもおよびました。
その間、日蓮聖人は、船守弥三郎夫妻に助けられながら、『四恩抄』や『教機時国抄』などの書物を書き著され、法華経の行者としての自己を認識されるに至ります。

「大難四ヶ度、小難数知れず」
と言われる日蓮聖人のご生涯。
その最初の王難と言える伊豆法難のご聖日でございました。
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  1. 2014/05/12(月) 22:10:34|
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門下連合会主催 立教開宗会!

気が付けば、4月ももう終わり…
様々な会で総会が行われたり、会議が行われたり、行事に参加したりと、慌ただしい毎日を過ごしておりました。
そんなことで、なかなかブログの更新もままならず…
大変申し訳ございません!m(_ _)m
これからは、気合いを入れ直して更新して参りたいと思います。

さて、昨日4月26日、京都日蓮聖人門下連合会主催の「立教開宗会」が行われました。
日蓮聖人が若かりし日にご遊学の拠点とされた、比叡山横川・定光院を会場に、たくさんの檀信徒の皆様のご参拝のもと、賑々しく厳修されました。

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日蓮聖人は、若かりし時、比叡山にてご修行されていました。
21歳から32歳までの足かけ12年のご修行は、「あまたある仏教経典の中で、本当に正しい教えとは一体何なのか?」ということを追求するためのご修行でした。
比叡山は横川を拠点に、ある時は叡山の麓の三井寺や園城寺へ、ある時は京都へ、またある時は高野山へ密教の勉強へと、各地へ赴かれ、仏教諸宗派を習い極めんとされたのでした。
そして、一切経を全て紐解かれた中で、「末法に生きる私たちを救う経典は、法華経以外にはあり得ない」との確信を抱かれ、比叡山の修行を終えられ、故郷である安房・小湊へと戻られたのでした。
そして、建長5年4月22日、故郷で修行をしていた清澄寺へ戻ると、その足でお堂に籠もられ、禅定に入られます。
参籠すること7日間、日蓮聖人は「法華経こそが末法の衆生を救済するための経典である」と人々に説くか説くまいかで、非常に葛藤を繰り返されたと伝えられています。
故郷である安房を支配する地頭は、熱心な念仏信者である東条景信。
そして、故郷の人々は皆、念仏を信仰している。
その中で、「法華経こそが正しい」と言えば、必ずや迫害が起こることは間違いない。
こう考えられた日蓮聖人は、参籠されている間、自問自答を繰り返されたのでした。
しかし、日蓮聖人はついに法華経に説かれている「我不愛身命 但惜無上道(我、身命を愛せず 但、無上道を惜しむ」のお経文を拠り所として、4月28日の明け方、籠もられていたお堂をお出になり、旭ヶ森へと向かわれます。
旭ヶ森に立たれた日蓮聖人は、昇りくる朝日に向かって
「南無妙法蓮華経 南無妙法蓮華経・・・」と力強くお唱えになられたのでした。

003 日蓮聖人 立教開宗

この、日蓮聖人が初めてお題目をお唱えになり、宗を開かれた日を記念し、4月28日には「立教開宗会」が全国各地で厳かに営まれます。
明日は、立教開宗の正当日。
私たちにお題目をお伝え下さった日蓮聖人への報恩感謝の誠を尽くす一日としたいものです。
  1. 2014/04/27(日) 16:37:54|
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お釈迦様のお誕生日!

4月に入りました!

新年度となり、早一週間。
慌ただしい毎日を過ごしておりまして、なかなかブログも更新できず。。。
その間に、当山の桜も満開となり、たくさんの方が桜を愛でにご来寺頂いております。

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ニュースなどを拝見致しますと、各地でこの満開の桜の下、入学式が行われているようですね☆
私の先輩のお嬢さんも、今日4月8日が入学式とお聞きしましたので、本日新たな門出を迎えられる方も多いのでしょう♪

そんな本日4月8日は、お釈迦様のお誕生日「釈尊降誕会」のご聖日でございます!
多くのお寺で花御堂をしつらえ誕生仏のご尊像を安置し、甘茶を灌ぎ、ご降誕をお祝いされていらっしゃることでしょう☆
お釈迦様のご尊像に甘茶を灌ぐのは、お釈迦様がお生まれになった時に、竜王が現れ、天から甘露の雨が降り注ぎ、その雨を産湯とされたことに由来します。
当山には、花御堂がございませんので、甘茶を灌いだりということはできませんでしたが、お釈迦様への報恩感謝の気持ちを込めて、降誕会の御回向をさせて頂きました。

017 お釈迦様 出胎

そんなお釈迦様のお誕生日の今日、当山の護持会総会が開かれました。
総代さま始め役員の皆様が中心となって、護持会の会計報告や今年度の当山の行事予定などについて話し合われました。
総会終了後、ご出席の檀信徒の皆様と昼食を共にする懇親会が催されました。
キレイな桜の下で、和やかな雰囲気で懇親することができました☆

ソメイヨシノはそろそろ散りかけてきておりますが、墨染桜はまだまだ満開でございますので、お近くにお越しの際には、是非ともお立ち寄り頂ければと思います☆
  1. 2014/04/08(火) 19:04:08|
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2つのご聖日

先週末と今週末と、2週連続で週末の大雪のニュースが各地から届いていますね。
特に、関東地方など、普段あまり大雪が降らない地域での大雪ということで、交通がマヒしたり、事故やケガが起こるなど、被害のニュースが聞こえてきます。
京都も約5~10センチの積雪となりました。
当山もめったに雪が積もりませんが、この度はこの通り(^^;)

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2日経った今日には、もう何ごとも無かったように溶けてしまっておりますが…
まだ雪が残っている地域の方々、転倒などによるケガには呉々もご注意頂きたいと思います。

さて、昨日2月15日は、お釈迦さまがお亡くなりになられた日、「釈尊涅槃会」のご聖日でした。
今から約3千年前、80歳になられたお釈迦さまは、クシナガラという地で仏教伝道のご生涯を終えられました。
多くのお弟子さまはご信者さまに見守られながら、沙羅双樹の間に北を枕に身体を横たえられ、静かに息を引き取られました。
お釈迦様の最後のご説法は「自灯明、法灯明」だったと伝えられています。
このお言葉は「自らを灯明とし、自らをたよりとして他をたよりとせず、法を灯明とし、法をたよりとして他のものをたよりとせず生きよ」という意味になります。
「決して他人を頼りにするのではなく、法(お釈迦様の教え)を頼りとし、自ら立ち、歩みなさい」ということを、お弟子さまに最後にお伝えされたのでした。

027 お釈迦様 入滅

そんなお釈迦さまの涅槃会のご聖日に、松ヶ崎大黒天妙円寺さまにて、国家安穏・世界平和を祈る「国祷会」が厳修され、私もお手伝いさせて頂きました。

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本年の日蓮宗大荒行堂をご成満された3名の行僧上人の出仕のもと、国祷会、並びに水行式、特別加持祈祷、お火焚き祭が行われました。
生憎の雨模様にも関わらず、たくさんの方々のご参拝を頂きました!
荒行ご成満の行僧上人方は、2月10日のご成満から、休むことなくご自身の帰山式や各地の帰山式、またこのような国祷会・祈祷会にご出仕されています。
修行を終えられても、ゆっくりできるのは当分先のこと…本当にご苦労様でございます。
ご法体、ご自愛頂きますよう、ご祈念申し上げます。

さて、釈尊涅槃会のご聖日の翌日、本日2月16日は、日蓮聖人がお生まれになられた日「宗祖降誕会」のご聖日でございます。

001 日蓮聖人 誕生

貞応元年(1222)2月16日、千葉県は房総半島の先、安房小湊にて、父・貫名重忠、母・梅菊の子としてお生まれになりました。
日蓮聖人がお生まれになられる直前、安房の海や貫名家の屋敷などで、様々な不思議な奇瑞が起こったと伝えられています。
海辺に季節外れの蓮の花が咲き乱れたり、鯛が群れを成して飛び跳ねたり、また貫名家の屋敷の庭石から、突然清水が湧き出したりと、様々な奇瑞が起こりました。
現在、日蓮聖人の生家の跡地は「誕生寺」という大本山になっており、日蓮聖人のご幼少の頃のお姿を象った銅像も建立されています。

020 善日麿

さて、一昨日2月14日、京都日蓮聖人門下連合会主催の「宗祖降誕会」が、法華宗真門流総本山・本隆寺さまにて厳修されました!
まだ雪が降る中、大勢の檀信徒さまのご参拝のもと、賑々しく日蓮聖人のご生誕をお祝いする法要が営まれました。

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本日は、当山でも朝のお勤めの際に、宗祖ご降誕の御回向をさせて頂きました。
日蓮聖人がお生まれになった日、是非ともお題目をお唱えし、日蓮聖人に報恩の誠を尽くすとともに、立正安国の祖願に報いるよう、精進していきたいものですね。
  1. 2014/02/16(日) 12:30:44|
  2. 年中行事・ご聖日
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謹賀新年

合掌

遅ればせながら・・・
新年明けましておめでとうございます。
旧年中は、何かとお世話になりまして誠にありがとうございます。
本年は甲午の年ということで、気持ちを新たに若い駿馬の如く伸びやかに布教活動に精進して参りたいと思いますので、何卒本年も宜しく指導の程、伏してお願い申し上げます。

今年も例年の通り、日付が変わると同時に水行を行い身心を清浄にし、清々しい新年を迎えることができました。
そして三ヶ日は、こちらも例年の如く、松ヶ崎大黒天・妙円寺様のお手伝い!
妙円寺さまは、七福神のお一人・大黒天様がお祀りされていることで有名な御寺院で、この三が日には、「七福神巡り」や新年のご祈祷を受ける方々など、たくさんの参拝者の方々が訪れます。
是非、松ヶ崎大黒天さまに「徳」と「福」を授かりにお参りされてはいかがでしょうか☆

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さて、1年の計は元旦にあり、ということで、今年1年の目標を立てさせて頂きました。
「よく学び、よく動き、実現・実行に移す!」
この目標を胸に、仏祖三宝、また有縁の皆様に支えられていることへの感謝の気持ちを忘れず、日々精進して参りたいと思います。
当ブログも、マイペースながら更新していきたいと思っています。
今年は、日々の報告だけではなく、もう少し腰を据えて仏教的・法華経的な記事も書けたらと思っていますので、どうしても更新間隔が空いてしまうこともあろうかと思いますが、温かく見守って頂けたら幸いに存じます。

どうか、この1年宜しくお願い申し上げます!

ぴぐ坊 九拝


  1. 2014/01/03(金) 22:22:30|
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