墨染寺blog~ぴぐ坊のつれづれ日記~

ぴぐ坊こと当山副住職が仏教のことを中心に、日々のよしなし事を綴ります♪

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終戦の日に寄せて

お久しぶりでございます。
前回の記事から10日以上経過してしまいました。
お盆の棚経もあり、なかなか更新することができませんでした。
棚経も、無事本日ですべてお参りさせて頂きました。
ご先祖さまをお迎えするお盆、皆様はどのようにお過ごしになられていらっしゃったでしょうか?
お盆のさなかの一昨日から昨日にかけての豪雨、とても驚きました。
被害に遭われた方々に、心より御見舞申し上げます

さて、本日は67回目の終戦記念日でした。
全国各地で平和への祈りが捧げられたことと思います。
私も、御宝前にてかの戦争でお亡くなりになられた犠牲者の方々の追善菩提をお祈りし、立正安国を祈念させて頂きました。

あれから67年。

私は昭和55年生まれ。
終戦から35年後に生まれました。
もちろん、戦争を知りません。
さらには、父親は昭和19年生まれ、母は昭和30年生まれ。
父はかろうじて戦中生まれですが、「戦争を知っている」という年齢ではなく、戦争を知らない両親に育てられました。
でも、父も母も「戦後」の時代を生きて、戦後の日本が立ち上がる姿と重なるようにして、年を重ねてきたのだと思います。
いわゆる「団塊の世代」。(厳密には、父は少し上、母は少し下、ということになるのでしょうか。)
そのジュニアである80年代のはじめに生まれた私は、戦争も知らなければ、バブルの好景気も幼すぎて実感することのなかった世代です。
「戦後の豊かさ」というものは当たり前のようにあり、何不自由なく暮らしてきたけれども、
思春期を迎え、人を知り、社会を知っていく年代になって、気づいたら、「戦後」の「矛盾」が目の前に迫っていたような感覚があります。
私が15歳の時に、阪神大震災とオウム真理教事件がありました。
そして、次々と破綻していく経済活動や、次々と交代していく政権を横目に見ながら、
目の前には「就職氷河期」が待ち受けていたように思います。

そして昨年起こった東日本大震災

私はこの未曾有の災害に、むき出しにされた「日本社会の矛盾」というものを改めて見たような気がしました。
恥ずかしながら、原発の問題を自分の問題として受け取ろうとしたのは、実は震災以降です。
それまで、のほほんと見ないふりをして、目をつぶって生活していました。

そう、見ないふりして。

先日、本屋さんに行った時、『東京プリズン』という小説を見つけました。
その本の帯にはこう書いてありました。

「戦争と戦後」のことを書きたい、すべての日本人の問題として書きたいと、私は、十年以上願ってきた。
1964年生まれの私は、戦争を経験した親に育てられた世代の、最後の最後あたりになる。私より年が下になると、今の社会の不具合やその中での個人の生きづらさと、《戦争》や《それによってできた国のかたち》と結びつけて考えることは、難しい。そして、因果がまるでわからないはずだ。だから《戦争》や《戦後》は、それを経験した人たちだけの問題ではない。ある民族や国家が、あれだけの喪失をたった60年や70年で忘れてしまうことは、本当はありえない。それでも忘れたようにふるまえたのは、なぜだったのか、そしてそのことは、日本と日本人に何をもたらしたのか?


著者の方と年代は全然違いますが、私も感じていた違和感が、的確に表現されている、と帯を読んで胸がざわつきました。

そう、たった67年。

たった67年で、何だか「なかったかのように」されているような感覚があります。
「《戦争》や《それによってできた国のかたち》と結びつけて考えることは、難しい。」と書かれているように、
日本が抱えている諸問題が、「終戦」、「戦後」にはなかなか結びつけられていないように思います。
「日本が敗戦した」という歴史的事実を知らない子どもたちが増えている、と聞きます。
どんどん戦争を体験された方々がお亡くなりになられていく中、このようなことでは、
「お国のために」と自ら犠牲となっていかれた英霊たち、「本土決戦の防波堤」として唯一の地上戦となり犠牲となられた沖縄の住民の方々、広島・長崎の原爆投下の犠牲となられた方々・・・
そのような犠牲者の方々に、申し訳が立たない、と思うのです。

唯一の被爆国が、さらに甚大な被爆を蒙ることになるかもしれない原発を、沿岸に囲むようにして54基も並べている原発問題
竹島・尖閣諸島・北方領土など、日本の領土問題
オスプレイ配備に揺れる沖縄の基地問題。さらには日米安保体制の問題

その他にも、歴史問題・教育問題・エネルギー問題・環境問題・経済問題・・・etc
ありとあらゆる日本が抱える問題の、遠くの方に霞んで見えるのは「戦後」なのではないでしょうか。
もう一つ言えば「敗戦」であるように思います。

戦争によって命を落とされた方々は、現在の日本の状況を見て、どのように思ってらっしゃるのでしょうか?
忸怩たる思いをされているのではないか、と思います。
我々の大先輩の犠牲に報いるためにも、平和とは何か?立正安国とは何か?
もっともっと目を見開いて、考え、行動していかなければならない、と感じました。

終戦の日、つらつらと思うままに綴ってみました。

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  1. 2012/08/15(水) 22:28:17|
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