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墨染寺blog~ぴぐ坊のつれづれ日記~

ぴぐ坊こと当山副住職が仏教のことを中心に、日々のよしなし事を綴ります♪

大国祷会!!

先日2月23日立本寺さまにて行われた「大国祷会」に出仕させて頂きました。
この「大国祷会」は、京都修法師会(修法師とは、日蓮宗大荒行堂の修行を終えた僧侶のこと)が主催で行われる行事で、毎年この2月の最終土曜日に開催されます。
その年の行僧上人をお迎えし、京都の修法師総出仕で、ご参拝頂いた檀信徒の皆様と共に国家安泰・国土安穏をお祈りする行事です。

まずは、行僧上人の水行で幕が開きました♪
この日は風が冷たく、非常に寒い中での水行となりました。4名の行僧上人の皆様、本当にご苦労様でございました。。。
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そして、いよいよ本堂にて大国祷会が厳修されました。
この日は、大国祷会に併せて「東日本大震災三回忌法要」も同時に執り行われました。
大震災の犠牲者の霊位に回向の誠を捧げ、そして、被災地の一日も早い復興と安穏なる心を取り戻されんことをお祈りさせて頂きました。

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日蓮聖人は、国を憂い、民を救わんと発願され『立正安国論』という一冊の書物をしたためられました。
当時、鎌倉の町は、大地震と飢饉や疫病によって「牛馬巷に斃れ、骸骨路に充てり」という惨状でした。
この状況を自らの目で見られた日蓮聖人は、この災難の原因はどこにあるのか、なぜこんなにも民衆が苦しまなければならないのか、この疑問の答えをお釈迦様がお説きになられた一切経に求められました。
その原因は、人々が間違った信仰、つまり「謗法」によるものだ、とされたのでした。
当時、人々が信仰していた念仏信仰を非難され、法華経という正法を信仰しなければならない、と結論づけられました。
そのことが有名な一説「汝早く信仰の寸心を改めて、速やかに実乗の一善に帰せよ」に表れています。

先日、京都日蓮宗青年会で行われた「行学」の時間で、『立正安国論』全文通読させて頂きました。
普段、上記の有名な一説はよく拝読させて頂きますが、なかなか全文を一気に通読する機会が無かったので、非常に有意義な時間となりました。
その全文拝読させて頂く中で考えたことは、鎌倉時代の状況と、現代の状況、とても似ているのではないか、というものでした。
大地震や異常気象など、天変地異が頻発している現状。
尖閣・竹島をはじめ、領土問題が表面化して他国との緊張関係が続いている現状。
大聖人の『立正安国論』から考えれば、これらの原因は「謗法」にあるということになるわけですが、現代の私たちが犯している「謗法」とは何か??
これを真剣に考えなければならないと思います。
そのためには、自分達の現状をしっかりみるためのが必要になってきます。
その鏡こそが『法華経』の教えです。
この『法華経』という明鏡に、私たちの振るまいや社会の在り様を照らし合わせながら、未来の世代にバトンタッチできる世の中を作っていくことが、今を生きる私たちの仕事であるべきだと思います。

日蓮聖人の「立正安国」の願いをこの世の中に顕現するべく、布教活動に精進していこう!と思った一日となりました。

最後に私が大切にしている『立正安国論』の一説をご紹介したいと思います。

所詮、天下泰平国土安穏は君臣の楽う所、土民の思う所也。夫れ国は法に依って昌え、法は人に因って貴し。国亡び人滅せば、佛を誰か崇むべき、法を誰か信ずべきや。先ず国家を祈りて、須く佛法を立つべし。

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  1. 2013/02/26(火) 11:17:53|
  2. 宗門関係
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仏教の壺!!

先日出演させて頂いたhokke.tvの番組の紹介をさせて頂きます☆

今月からリニューアルスタートした「三木天道の仏教の壺」に出演させて頂きました!
三木上人を中心に、4名のメンバーで仏教について語るトーク番組です。

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2月の放送のテーマは「日本人の宗教心・宗教観」について話し合いました。
日本人といえば、お正月は神社に初詣、お盆やお彼岸にはお寺にお墓参り、そして12月はクリスマス。。。
そして「あなたが信仰している宗教は?」と問われた時に、即答できる日本人はほとんどいない、こう言っても過言ではないと思います。
そのあたりの、時として「無宗教」とも言われる日本人のあいまいな宗教心・宗教観というものについて、僧侶4名があーでもない、こーでもないと話し合っています。

そもそも日本人に宗教心というものは存在しないのか??
人が人として生きていくために、「無宗教」という在り方は有り得るのか?
そもそも、宗教とは??
これは日本人に突きつけられた大きなクエスチョンだと思います。
この辺のことに興味がある方、一度ご覧頂き、ご感想を頂けたらと思います☆


2月6日放送分


2月13日放送分


2月20日放送分
  1. 2013/02/20(水) 23:31:03|
  2. Hokke.tv
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涅槃会と降誕会

昨日2月15日は、お釈迦様のご命日でした。
日蓮宗にとどまらず、各宗派のご寺院で「釈尊涅槃会」が営まれたことと思います。

インドでお生まれになったお釈迦さまは、19歳の時にそれまでの王子としての生活を捨て、出家の道を歩まれます。
そして30歳の年にお悟りを開かれ、そこからご自身が悟られた内容を人びとに説いてまわる伝道の道を歩まれることになりました。
そこから42年間、お釈迦様は北インドを中心に、様々な人びとに様々な教えをお説きになられました。
その人の性格や能力に合わせて、その人にあった法を説いてまわられたのでした。
そして晩年の8年間、今まではその人に合った教えを説いていたのですが、「四十余年 未顕真実」と仰られ、今までは人の気根に合わせて説いていたが、これから説く教えは自らが悟った内容の通りそのままに説く、と仰り、霊鷲山(ラジギール)というお山で『法華経』の教えを説かれたのでした。
そして、8年間の法華経のお説法を終えられ、山をお下りになられたお釈迦様は、クシナガラの地でたくさんの弟子・たくさんの周りにいる動物たちに囲まれながら、お亡くなりになられました。
御年80歳のご生涯でした。
このお釈迦様が亡くなられたことを「涅槃」(ニルバーナ)といいます。
お釈迦様に対する御報恩謝徳の気持ちを込めて行われるのが「涅槃会」なのですね☆

027 お釈迦様 入滅

そして、お釈迦様の涅槃会の翌日である、本日2月16日は、宗祖日蓮大聖人のお誕生日です!!
日蓮宗の各ご寺院で、盛大に「宗祖降誕会」の法要が厳修されていることと思います。
京都でも、日蓮聖人門下連合会主催「宗祖降誕会」が、大本山本圀寺さまを会場に営まれました!

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日蓮聖人は、貞応元年(1222)2月16日、現在の千葉県鴨川市である安房国小湊でお生まれになりました。
父は貫名重忠、母は梅菊と伝えられています。
偉大な方がお生まれになられる時には、様々な奇瑞が現れる、といいますが、日蓮聖人がお生まれになられる時も、海辺に季節外れの蓮華の花が咲いたり、貫名家に清水が湧き出たりと不思議な現象が起こりました。

001 日蓮聖人 誕生


日蓮聖人は、自らの出自について、

◎「日蓮は安房の国、東条の郷、片海の海人(あま)が子なり」 『本尊問答抄』
◎「今生には貧窮下賤の者と生まれ、旃陀羅(身分の低い者)が家より出たり」『佐渡御書』


などと仰られています。
これらのお言葉を拝した時、日蓮聖人は自分は「民の子」である、民衆をこそ救わなければならない、という信念を感じます。
日蓮聖人のことを「過激な宗祖」というイメージを多くの方がお持ちになるようですが、様々な宗の宗祖がいらっしゃる中、日蓮聖人ほど多くの信者さんにお手紙を書かれている宗祖はいらっしゃらないと思います。
民のため、世の中の人びとのために、忍難受苦、法華経・お題目弘通のご生涯を捧げられた日蓮聖人がお生まれになったことを慶讃するのが「宗祖降誕会」です。
私も、本日出仕させて頂いた本圀寺さまでの降誕会で、たくさんの参列者の方々と共にお題目をお唱えさせて頂きました!

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  1. 2013/02/16(土) 18:05:47|
  2. 年中行事・ご聖日
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本昌寺さま帰山式!

先日2月11日、上京区にある本昌寺さま・児玉真人上人第四行帰山奉告式に参列させて頂きました。
帰山奉告式とは、寒一百日のご修行を終えられた修行僧が、ご自坊の仏祖三宝・諸天善神に無事修行を成満したことに報恩感謝の誠を捧げ、また檀信徒の皆様にも無事成満のお姿をお見せし、御礼を申し上げ、その修行の功徳でもって、御祈祷をさせて頂くための式典です。

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今回本昌寺さまに帰山された児玉上人、ならびに同じく京都より入行されていた鳥居上人は、私が所属する「京都日蓮宗青年会」で大変お世話になった先輩上人です。厳しさの中にも温かさをもってご指導頂きました。
そんなお二人、今回は第四行、つまり4回目のご修行を終えられ、帰山されたのでした。

帰山式は、まず帰山行脚から始まります。
私も行脚隊として、太鼓を叩きながらお供をさせて頂きました☆
成満旗がたくさん!!大漁旗のような成満旗も!!(*≧m≦*)

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旗を先頭に、行僧上人たちの行列が出発します。
帰山される児玉上人は、100日間お経をあげられた鬼子母神様が!

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そして本昌寺さまに到着されると、早速水行が始まりました!
痩せ細られたお姿と、涸れて潰れたお声に、今回のご修行の厳しさが偲ばれました。

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水行が終わると、いよいよ本堂にて帰山奉告の法要が営まれます。
御宝前修法を行い、本昌寺の仏祖三宝さまに帰山奉告文が読まれました。
今回感得された水神相承について、力強い大音声にての奉告文、非常に感動いたしました!

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その後、特別加持祈祷を行われ、無事帰山式の式典を終えられました。

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私も、昨年の2月に2回目の修行を無事成満させて頂きました。
あれから1年が経ち、自分の2回の修行を振り返り、その厳しさに思いを馳せましたが、4回もの修行を重ねられた児玉上人のお姿を見て、改めて自分も頑張ろう!という気持ちになりました。
3回目の修行に関しては、まだまだ自分自身の気持ちも含めて決断できずにいますが、日々の精進を重ねていくことが、今の自分に課せられたこと。日々の布教活動に、改めて精進しようと決意させて頂いた一日となりました!

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  1. 2013/02/14(木) 12:04:52|
  2. 参拝記
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「法華経のお話」完成!!

私が所属する「京都日蓮宗青年会」発行の本、『法華経のお話』が、ついに完成しました!!
表紙はコチラ↓↓↓

法華経のお話

この『法華経のお話』は、平成11年から平成18年までの7年間、京都日青の季刊誌「るふ」に連載していた「法華経のお話」を、加筆・訂正などを加えて再編集して、結成50周年記念出版として一冊の本にまとめたものです。
序品第一から普賢菩薩勧発品第二十八まで、法華経28品(28章)をそれぞれの品ごとに略説し、各品に関連したコラムをそれぞれに差し挿んだ、法華経の解説本となっております。

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このブログでも年末に紹介させて頂きましたが、先輩上人方が連載してこられたものに、現役会員が法華経談義をしながら再編集する過程は、非常に勉強になりました。
自費出版ということで、実はまだ正式な価格が決定していないのですが、一冊千円弱で販売されるかと思います。
当ブログをご覧の方の中で「法華経を勉強してみたい」という方がいらっしゃいましたら、是非お手に取って頂ければ、幸いに存じます。

詳しくは、京都日蓮宗青年会のブログをご参照頂き、メール(kyotonissei@aol.com)にてお問い合わせ下さい☆
  1. 2013/02/10(日) 11:33:12|
  2. 京都日蓮宗青年会
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節分を迎えて~節分にまつわるエトセトラ~

先日2月3日節分でしたね!!
皆様、豆撒きはされましたでしょうか??
恵方巻は食べましたか??
一昔前までは、恵方巻という習慣はあまり全国的ではなかったような気がしますが。。。
メディアの宣伝力の凄さと怖さを感じてしまいます。。。

さて、その節分の日に島根県に行ってきました!!
島根は出雲のお寺・大慶寺さまで行われる「節分星祭り祈祷会」に出仕させて頂きました☆
こちらの御住職が私が初めての荒行堂での修行で一緒だった仲間で、成満した翌年の節分から呼んで下さるようになりました。

島根県は山陰地方にありますので、毎年寄せて頂くのに雪の心配をしなければならないのですが、今年はまるで春のような暖かさでした!
星祭りの前に水行を行うのですが、天気もよく暖かかったので、少し拍子抜けしてしまいましたが、ありがたい法水を頂戴することができました。

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この大慶寺さまの星祭りは、非常に賑やかな星祭りで、この日も日曜日だったこともあってか、たくさんの檀信徒の方々が参列・唱題の中、執り行われました。
星祭り祈祷のあとには、参列者の方々に、豆撒き+福のお裾分けということでお菓子や日用品を撒きます。
段ボール10箱分くらいの量があり、それを出仕の僧侶と年男・年女の檀信徒さんが参列者の方々に撒きます。
「こっちにもちょうだ~~い!!」
「こっちにも撒いて~~!!」
と、皆の熱気に圧倒されながら(笑)撒かせて頂きました☆

さて、この節分とは各季節の始まり(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のことを言います。
ですので、特に2月3日だけを節分というのではないのですが、2月3日は旧暦で一年の終わりの大晦日で、2月4日の立春が新年の始まりとされていましたので、特にこの立春の前日を指して「節分」と言われるようになりました。
その大晦日に一年の厄や邪気を払い福がやってくるように、ということで節分の行事として豆を撒くという習慣となったのでした。
なぜ豆なのかというと、「マメ=魔滅」ということで、古来より豆には「魔を滅する」力があるとされ、豆を撒けば邪鬼を払うことができるということが現代まで伝えられてきたのです。

27 節分追儺式

ただし、私たち法華経の信仰をしている者は、この節分の時に「鬼は外~~」とは決して言いません。
日蓮宗のご寺院や仏壇などに必ずと言っていいほどお祀りされている「鬼子母神さま」。
この鬼子母神さまは、法華経の行者を守護して下さる善神です。
しかしこの鬼子母神様、かつては「鬼」でありました。
ですので、「鬼は外~」と言って払ってしまうと、この法華経行者守護の鬼子母神さままでいなくなってしまう、ということになりますので「福は内~~」とだけ言って豆を撒きます。
029 鬼形鬼子母神 その2
■鬼子母神様

また、昔は新年を迎えると一つ年をとる、いわゆる数え年で年齢を数えていました。
先ほども書きましたが、昔はこの旧暦・立春の日が新しい一年の始まりでした。
新年を迎え一つ年を取るということは、星回りが変わってきます。
いい星回りを迎える方もあれば、厄年のように悪い星回りになる方もあります。
その新しい星回りでいい一年を過ごせますように、というお祈りするために「星祭り祈祷」というのが行われるのです。

最近は恵方巻ばかりがフューチャーされ、「節分は恵方巻を食べる日」という風潮になりつつあるような気がしますが、元来の立春の意味をしっかりと心に留めて、一年の安心(あんじん)を計って頂ければ幸いです!
  1. 2013/02/07(木) 16:53:58|
  2. 年中行事・ご聖日
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東京での出来事~その② 中山法華経寺参拝記~

東京訪問2日目は・・・
スカイツリー!!
・・・にも行きたかったのですが、時間がとれず断念(泣)
当初の予定通り、日蓮宗大荒行堂に入行されている先輩上人方のお見舞いに行って来ました。

「日蓮宗大荒行堂」は、千葉県市川市にある大本山 法華経寺の境内地の一角にあります。

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11月1日から翌年の2月10日までの100日間、修行僧の方々が水行と読経三昧の苦修錬行に励まれています。
朝3時の水行に始まり、6時、9時、昼の12時、3時、6時、そして夜11時一日7回の水行を行い、それ以外の間は読経三昧の文字通りの荒行に挑まれています。
睡眠時間は3時間ほど、食事は日に2度、お粥とお味噌汁のみという過酷な環境での修行です。
35日経つと面会が許されるようになり、外堂と呼ばれるお堂で、参拝者の方々への御祈祷ができるようになります。
ですので、入行されている行僧のお寺の檀信徒の方々や家族、また有縁の方々は、行僧と面会されこの御祈祷を受けられるのです。

私も昨年、2回目の荒行を成満させて頂きました。
ですので、約1年ぶりに荒行堂を訪れることになります。
この荒行堂の前に立つと、自身の修行のことなど、様々なことが思い出されます。
自然と気持ちが引き締まる場所です。

今回、京都から4回目の修行をされている先輩上人お二人と、私が初めての行の時の仲間と面会させて頂きました。
みなさん、一様に痩せていらっしゃいましたが、今は体調も崩すことなく修行に励まれていらっしゃる、とのことでした。今年は例年になく寒いのが、身体に堪える、とも仰っていました。
残り10日を切りました。修行僧の皆様のご無事のご成満を心からお祈りするばかりです。

さて、この荒行堂の他に、法華経寺さまには様々なお堂や建物があります。

まずは、聖教殿

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こちらは、日蓮聖人の書かれた書物・お手紙をお護りするために建てられたお堂です。
この聖教殿には「立正安国論」「観心本尊抄」などの日蓮宗の教義上、大変重要な書物がたくさん納められています。
ちょうどこの聖教殿の裏手に荒行堂の水行場があります。
水行時間にあたっていたので、水行肝文をお唱えされている声がこだましていました。
思わず、水行場に向かって、合掌。。。

こちらは、その聖教殿の隣にある「瑞門」。
荒行堂へと続く門で、この門は入行の日の11月1日と出行の2月10日の二日間しか開くことはなく、それ以外の日には、堅く閉ざされているもんです。
非常に厳かな雰囲気で包まれています。

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こちらが祖師堂!

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日蓮聖人をお祀りするお堂です。
3日後に節分星祭りを控え、準備の最中でした。

こちらが五重の塔!

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その他にも「法華堂」「鬼子母神堂」など、広大な境内地にたくさんのお堂が並んでいます。
久しぶりにゆっくり参拝することができました☆

今回の東京(法華経寺は千葉ですが^^;)訪問、とても有意義な2日間となりました☆
  1. 2013/02/04(月) 18:22:01|
  2. 参拝記
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東京での出来事~その①~

2月になりました☆
「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る」とはよく行ったもので、早くも1月が行ってしまわれました。。。
油断してると、あっという間に季節が巡っていきますので、一日一日を大切に過ごして参りたいものです。

さて、先月1月30日・31日の2日間、東京に行ってきました☆
その時の出来事(?)をご報告させて頂きます~~

今回の上京の目的は主に2つあって、まず1つ目は、東京にいらっしゃる先輩が発起人のお一人である「次世代布教研修会」に参加するため、
もう一つは、現在開かれている「日蓮宗大荒行堂」に入行中の方々をお見舞いさせて頂くためです。

京都駅を早朝に出発、まずは「次世代布教研修会」に向かいました☆

この勉強会は、今後の布教活動を担う日蓮宗若手僧侶が、どのように社会と交わり、布教を行っていくか、ということを研鑽するために、去年から立ち上げられた勉強会です。
この勉強会の発起人のお一人である藤井教祥上人は、私が所属する「京都日蓮宗青年会」にかつて在籍されていたこともあり、そのご縁で今回案内を頂戴しました。
第一回は日にちが合わず出席できなかったのですが、今回何とか予定を調整して、出席することができました☆
私も常々、同じ志しを持った方々との席を同じくして研鑽を積ませて頂くことを切望していましたので、今回のご案内は、願ってもないものでした。

その第2回のテーマは「日本社会の現状と展望~経済的側面を中心に~」というものでした。
講師の先生は経済評論家・政策アナリスト池田健三郎先生
現在の日本の経済的な諸問題を分かりやすく解説して下さいました。

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講義の最後に先生が「僧侶が僧侶同士の活動のみに精を出していてはいけない、もっと社会に出て、現実に起こる諸問題にどう膝を付き合わせて向き合っていくのか、そこにしっかり目を向けなければならない」という内容の苦言を呈されました。
実際、僧侶は檀信徒とのコミュニティは築こうとするが、僧侶として一般社会に出ていって異業種の方々と交わろうと主体的に動く人は少ないような気がします。
それでは、坊さんが「社会に取り残されている」と言われるのも無理はないかも。。。
かつては僧侶は、時代の最先端の情報を入手し、教化活動を行っていた、と聞いたことがあります。
お坊さんは世の中のことを何でも知っているから、お坊さんに相談すれば安心、という時代がありました。
しかし現在では、その役割を「専門家」の方々に取って代わられている現状があります。
そのことに、僧侶は自覚・無自覚を問わず、沈黙した状態にあるような気がします。

この現状を重く受け止め、これからの布教活動を考える大変よい機会となりました!
  1. 2013/02/01(金) 09:19:25|
  2. その他
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