早いもので、平成26年の新年を迎えて、一ヶ月が経ちました。
季節の巡り、世の中の流れの早さに取り残されないよう、精進して参りたいと思います。
さて、今日は立春!
暦の上では春を迎える日ですが、昨日までの暖かい気温とは一転、雪も降りそうなほどの寒さに逆戻りしてしまいました。まだまだ実際の春が来るのは先のようですね(^^;)
寒暖の差が激しく、体調を崩される方が多いようです。体調管理に十分注意してお過ごし頂ければと思います。
さて、昨日2月3日、島根県出雲市の大慶寺さまの節分星祭祈祷会に出仕させて頂きました。
大慶寺さまの御住職とは、6年前に入行した初めての大荒行堂での修行仲間で、そのご縁から、毎年節分の御祈祷会に呼んで下さるようになりました。
大慶寺さまは、中世の京都日蓮宗を代表する名僧・久遠成院日親上人(なべかむり日親上人)が御開山のご寺院です。
日親上人は、純粋に日蓮聖人の教えを護り、時の権力者である室町幕府将軍・足利義教に諫暁(信仰を法華経信仰に改めるよう直訴)されたことにより、投獄され、様々な刑罰を加えられます。
時には、真っ赤に焼けた鍋を頭に被せられるなど、筆舌に尽くしがたいほどの法難を受けられたのです。
この時に受けたやけどの跡から、「なべかむり日親上人」という呼ばれるようになったと伝えられています。
しかしこのような苦難にも、決して退転することなく日蓮聖人の教えを貫き通された日親上人は、将軍が暗殺されるや刑を赦され、釈放されます。
その後、本山本法寺を開かれ、ここを拠点に全国各地を巡って、お題目・法華経の伝道につとめられたのでした。
その日親上人が出雲国を伝道されている時に、開かれたお寺が、昨日伺った大慶寺さまなのです。

星祭の前に水行により身を清め、御祈祷が始まりました。
大慶寺さまの星祭は非常に賑やかで、100名近くの檀信徒の方々が御祈祷を受けにご参拝されておりました。
法要の最後には、年男・年女、また出仕の僧侶による豆撒き が行われました。
豆撒きの際には、豆だけではなく、お菓子や日用品なども撒かれます。
御祈祷の際には張り詰めたいい緊張感で、そして豆撒きは和気あいあいとした和やかなムードで行われ、大変素晴らしい星祭だな~と、毎回感じます。
墨染寺の御祈祷会や法要も、緊張感の中にも和やかさがあるような、そんな雰囲気の法要が行えるよう、精進して参りたいと思います。


最後に、大慶寺のご住職、奥様、ご出仕のお上人さま方、また檀信徒の皆様、お世話になりましてありがとうございました!
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