墨染寺blog~ぴぐ坊のつれづれ日記~

ぴぐ坊こと当山副住職が仏教のことを中心に、日々のよしなし事を綴ります♪

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「いのち」について考えさせられた初夏の日

昨日の午前中、とある場所に見学に行きました。

「とある場所」というのは、食肉加工センター。

私たちが普段食べているお肉。スーパーなどで売られているお肉は、細切れになってパックに入って売られていて、そういう状態でしか、私たちはほとんど目にすることが無いと思います。
ともすれば、その状態だけを見ると、「私たちは、生きているいのちを頂いている」という感覚が、忘れられてしまいがちな気がします。

ということで、大学で畜産の研究をされていた先輩僧にお声掛け頂き、食肉加工の現場に連れて行って頂きました。

今回訪れたのは、京都から車で約1時間半、
兵庫県加古川にある「加古川食肉センター」。

DSC01787.jpg

敷地内には、「畜魂碑」という慰霊碑が建てられていました。

DSC01790.jpg

その日に加工される牛たちが集まっていました。

DSC01792.jpg

その後、職員の方がと殺の現場を案内して下さいました。
案内の後、食肉となる牛たちが、生まれてから加工され、実際に食されるまでのドキュメンタリーDVDを鑑賞し、センターの所長さんの話を聞き、見学が終了しました。

今、「いただきます」も「ごちそうさま」も、「宗教色がある」という理由で、子どもたちに言わせない、という学校や親御さんがいる、という話を聞いたことがあります。
「いただきます」は、「いのち」をいただきます、という意味であって、私たちがいのちをつないでいけるのは、生きているいのちを頂戴することであって、そこに感謝の気持ちを表す、というのが「いただきます」です。
「ごちそうさま」は、私たちの口に入るまでに、その食材の飼育や調理に、様々な人びとの「馳走」が関わっているわけで、その関わった全ての人びとに「ごちそうさま」と言って、感謝を表すのが「ごちそうさま」。
だから、「いただきます」や「ごちそうさま」は「感謝」や「畏敬」を表すのであって、と思うのです。
そこには、宗教に対する誤解や、一人歩きする宗教という「言葉」のネガティブイメージ、という問題が横たわっているように感じます。

最近、「畏敬」ということについて、よく考えます。
畏敬の念、という言葉、現代に生きる私たちはこの感覚を忘れてしまっていないだろうか?
科学や技術で、自然や災害も克服できると、傲る気持ちを持っていないだろうか?
食べ物に関しても、お金さえ払えば美味しいものが食べられる世の中、「食べる」という行為に畏敬の念が外されてしまっていないだろうか?
おそれ、うやまう、という感覚。
決して忘れてはいけないな、とこの見学を通じて、改めて考えさせられました。

飽食の現代を生きている自分、「いのちを頂く」という意味を考え直すいい機会でありました。
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  1. 2012/06/08(金) 17:43:44|
  2. その他
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

コメント

ブログ開設、おめでとうございます!

日暮上人
ありがとうございます。考えさせられますね。勉強になりましたv-87

敗戦後、日本人は豊かさを求め必死になって働きました。そして勤勉な日本人は絶望の淵から見事に這い上がり、世界に名だたる経済大国にまで上り詰めました。家族一人ひとりが、皆「物質的豊かさ」の恩恵を受け、多様化する生活スタイルに伴い、「家族」の在り方が変わりました。バブルをピークに国内には閉塞感が拡がり、物事の価値観や人と人のつながりにおいて随分変容したと感じます。
今から25年ほど前、私は広州の中医学院を研修のため訪れました。あの「天安門事件」よりも前のことでした。その頃の中国はまだ貧しかった。広州ほどの大都市でも、市街地の一部の道路以外は舗装されておらず、街頭も皆無でした。真っ暗闇の中を、跳ね回る車内でシートにしがみ付きながら移動した記憶が、今でも鮮明に残っています。
その中国が、今や世界経済のキャスティングボードを握るまでに成長しました。国内には金が溢れ、目くるめくスピードで都市部は変貌していきます。日本で嬉々として観光や買い物に走る彼らの顔を見ていると、大阪万博前後の時代の浮足立った日本人の高揚ぶりを連想させます
生活のスタイルも急速に変化していく中、もし10億の中国においても我が国と同様の道筋を辿り、人々の心が袋小路に入ってしまった時、世界はどう変わっていくでしょうか…

すみません!ついつい長くなりました。初カキコということで、ご容赦下さいv-16
  1. 2012/06/08(金) 18:56:46 |
  2. URL |
  3. lotus #-
  4. [ 編集 ]

lotus様
コメント、ありがとうございます!そして、いつもお世話になりまして、ありがとうございます!

本当にlotus様の仰る通りだと思います。10億人の繁栄は恐らく日本の比ではないくらい、経済問題、社会問題、環境問題、食糧問題、エネルギー問題、その他諸々の問題が吹き出してくるであろうことは、間違いないですよね。それが、「経済最優先主義」とでも言いたくなるような価値観が支配しているとすれば、その価値観を変えていくことこそが、人類が生き残る唯一の道であるような気もします。
ともあれ、私たちは大難問を宿題として与えられてしまっているわけで、魔法のように一発で全てが解決する方法って、なかなか難しいので、徐々にあらゆる知恵を集結して、智慧をもって解決していかなければいけないのでしょうね。。。
様々な経験をされているlotus様、またいろいろな事を教えて下さい!
  1. 2012/06/08(金) 22:17:59 |
  2. URL |
  3. ぴぐ #l7esIcoE
  4. [ 編集 ]

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