墨染寺blog~ぴぐ坊のつれづれ日記~

ぴぐ坊こと当山副住職が仏教のことを中心に、日々のよしなし事を綴ります♪

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

【今日のなるほど】『第四の消費 つながりを生み出す社会へ』

12月に入りました!!!
「師も走る」という師走
「師」とは「お坊さん」のこと。お坊さんが走り回って忙しくしているようすから、年の瀬の気ぜわしい様を表して「師走」となったそうです☆
かくいうわたくしぴぐ坊も、そろそろ師も走るような感覚に追い立てられています(^^;)
何はともあれ、寒さが一段と厳しくなってきましたので、お風邪など召されないよう、お身体ご自愛頂ければと思います。
さて、久しぶりの【今日のなるほど】ですが、今回は『第四の消費』という本を読んだのでご紹介します。

1204-1.jpg

著者は三浦展さんという方で、マーケティング雑誌の編集長を経て、家族や消費、社会構造などについて研究されている方だそうです。
経歴には「新しい社会デザインを提案」と書かれていました。
この本では、戦前から戦後、そして現在にかけて、日本人がどのような消費構造の中で生活していたのかを分析し、これからの消費社会や社会システムがどうあるべきか、というようなことについて論じていらっしゃいます。
帯はこんな感じでした↓

1204-2.jpg

まず著者の方は、戦前から戦後を経て現在に至るまでの消費社会の構造を4段階に分けて説明されています。
詳しくは書きませんが、戦後の経済成長路線を歩んだ日本は、「大きいことはいいことだ」と右肩上がりの成長を続け、「一億総中流」と呼ばれる一斉に横並びの社会となりました。
地方も都市部と同じ消費社会を目指し、郊外にはショッピングセンターが建ち、中心部の専門商店街がシャッター通りと化し、空洞化しました。
消費の中心が家族向けからどんどん個人向けに移っていき、「個性・私有」ということが消費に対する価値観となっていきました。
これが、第二の消費社会から第三の消費社会に至るまでの日本の状況だった、と著者は書いています。
それに対して、これからは第四の消費社会に移っていく、その社会は「シェア」や「つながり」を重視し、かつ消費に対する価値観を「個人」ではなく「社会」に向けていくべきだ、と仰います。
このことを、以下の表現で述べられています。

日本中に巨大ショッピングセンターができたことによって、日本中で同じような消費が楽しめるようになった。しかし、消費は東京並みになっても、地域固有の文化が空洞化している。将来、人口が減少し、ショッピングセンターなどの採算が合わなくなり、それらが地域から撤退すれば、残るのはシャッター通りと巨大なショッピングセンターの抜け殻、つまりは廃墟である。
ショッピングセンターを中心とする消費文明をいかに享受している人でも、自分の住む地域の将来が廃墟でいいという人は多くないと思う。その廃墟を再生しようとするとき、重要となるのは、やはり地域の歴史への愛着であり、誇りであろう。
日本人はいま、まさに地方への誇り、地域への誇りを触媒として、あらたにつながりを持とうとしているのではないか。それは、第三の消費社会において追求された「自分らしさ」という小さな物語などよりは、はるかに歴史があり、地に足が付いている。そういう物語を人々は今求めている。


この文章を読んで、コンビニより数が多いと言われるお寺が、この「地方への誇り、地域への誇りを触媒として、あらたにつながりを持とうとしている」社会を担っていくべきなのだと思いました。

先日行われた「いのりんぴっく」でも、出店協力して下さったお店もたくさんありましたし、足元が悪い中たくさんの方にお参りして頂いたりと、成功裏に終えることができました。
私は、これは「お寺でのイベント」という物珍しさだけではなく、そこにやはり「伝統」とか、今回の「祈り」というテーマに何か感じてくれたからこその結果ではなかったか、と感じています。
どのような形であれ、人と人がつながる場所を提供していくことこそが、これから寺院に求められていることなのだと、改めてこの本を読んで感じました。

今回、マーケティングを専門としてきた方の本を初めて読んで、遠い世界の事かと思っていたことが、今後のお寺の在り方と深いところで繋がっているな、ということを感じました。(少し?と思う部分もありましたが(^^;))
「新しい社会をデザインする」という視点を持って活動されている方がたくさんいらっしゃる、ということも知りました。
檀家さんだけではなく、地域の方やそれ以外の方でも、ご縁が結べる場を、お寺が作っていく必要性を感じました。
これからの自坊の在り方にも、深い視座を頂きました☆

スポンサーサイト
  1. 2012/12/04(火) 23:51:32|
  2. 【今日のなるほど】
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

コメント

<%template_post\comment>


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://bokusenzi.blog.fc2.com/tb.php/48-e7145c13
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。